you got this signage on desk

UX/UIデザインの理解を深める Vol.4

これまで「UX=ユーザビリティ」でないとか、「ブリーフィングはUXデザイナーが準備したほうがいい」など書いてきましたが、どういったプロジェクトに対してUXデザインが効果的なのか今回はまとめていきます。UXデザインそのものは学術的なアプローチなので、基本的にはどのプロジェクトに対しても実践できますが、最も効果的に実践できるタイプのプロジェクトをまとめています。

製品やサービスとそれを利用する人とのインタラクションの観点からUXデザインの概念が生まれています。この概念を効果的に応用できる製品やサービスとはどういったものでしょうか?

社会的インパクトを与えるプロジェクト

社会的インパクトというのは、「短期、長期の変化を含め、当該事業や活動の結果として生じた社会的、環境的な変化や効果」のことを指します。つまり、イノベーションとも言い換えることができます。イノベーションと違うのは、社会的インパクトは、既存の様々な技術を組み合わせて実現できるケースもありますし、必ずしも新しい未知な技術を活用して得られる結果ではないということです。例えば、「発展途上国で安全な飲料水を提供するシステムの
提供」や「ある難病を治療することのできる医療機器の販売」、「記憶力が向上する学習方法とアプリの利用」といったようなものです。私がUXデザインした子供の弱視を改善する視能トレーニング機器のbloo visionはまさに社会的インパクトを与えられるポテンシャルのあるプロジェクトです。

こういった社会的インパクトを与えるためには、綿密なリサーチとデザインする行為が必要不可欠で、とくにユーザーリサーチが重要な要素を占めています。UXデザインを実践することで、ユーザーリサーチを効果的に行うことはもちろん、普段可視化されていない様々な課題や可能性が浮き彫りになります。そして結果的に可視化されることで、社会的・環境的な変化を捉えやすくなり、社会的インパクトに繋がっていきます。

近年稀に見る大きな社会的インパクトを与えたサービスの1つ、ChatGPT。リサーチや制作の概念や捉え方を大きく変えてしまいました。

なにか”モノゴト”を便利にしたいプロジェクト

UXを構成する7つの要素の中に「役立つ(Useful)と「価値がある(Valuable)」があります。まさに「便利」そのものを指していますが、気をつけなければいけないのが「利便性」を求めることではないということです。「便利」とは目的達成に都合が良くて役に立つさまを指します。一方で「利便性」は便利さの程度を指します。もし利便性を求めることになると、望まれてもいないのに便利になりすぎ、逆に使いにくさが出てしまうことになります。余計なボタンが多いテレビのリモコンや、日本の乱立している電子決済サービスなどがわかりやすい例です。

物事を便利にしたいというのは、便利さが些細なことでもいいのです。些細なことであっても、その便利さを求めていた人からすると受け取る価値の大きさは計り知れません。例えば、エミレーツ航空では、顔認証技術を利用してパスポートを提示しなくても搭乗できるようになっています。もちろん海外へ渡航するさいにはパスポートは必要なので、パスポートが完全に不必要になるわけではないですが、パスポートを見せる必要がなくなったことは便利さ以外のなにものでもありません。このエミレーツ航空のケースは、わざわざリサーチをしなくても与えられる社会的インパクトの大きさや実現性は想像できるので、そこまでUXデザインを実践してないかもしれません。しかし、チェックインから搭乗における行動の観察や顔認証技術には当然ながらUXデザインの実践は不可欠です。

エミレーツ航空のケースだけでなく、宅急便の着払いやアマゾンの返品システムなども物事を便利にするために生み出されたサービスです。便利を形にするためにはUXデザインの実践は非常に効果的です。

person holding iphone 6 inside car

Uberの出現により、移動の便利さは格段に増えました。

とにかく共感を得たいプロジェクト

ビジネスの中で、「共感を得る」というのは当たり前の話ですが、その共感を得ることが難しいからなかなかビジネスになりにくいという側面があります。これは自分にとって当たり前の話でも、話す相手にとって当たり前でないことが原因の1つですが、物事の捉え方が人それぞれで異なるために起きることです。同じ環境や同じコミュニティに長く滞在している人同士では共感を得やすいですが、全く異なる環境下にいる人同士では、体験してきてる内容が大きく異なるため共感を得る視点が異なります。世代ギャップが非常にわかりやすい例です。

日本で未だにカーシェアリングが始まらないのも様々なデジタル化が遅れているのも、この共感が大きな要因の1つです。ただし、日本の場合は総意が重要視される文化背景があるため、プロジェクトに関わっている全員が共感しなければ先に進められない、もしくは一生実現しないままです。しかし、このような大きな集団からの共感を得る作業には、UXデザインほど最適な方法はありません。

顧客に対してではなく、プロジェクトを進めていく上で話し合うことになる関係者に対してUXデザインの実践というのは、本題からずれているように見えますが、共感を得る作業を繰り返し行う必要がある点では、チームメンバーでも顧客でも相手は関係ありません。チームメンバーから共感を得られなければ、顧客からも共感を得られないのです。

UXデザインのベースにはデザイン思考があり、デザイン思考は共感を得ることから全てが始まります。なので、UXデザインを実践する=共感を得ることなのですが、これを幅広く展開する話として、上司や同僚、投資家から共感を得るためにも活用できるということです。

焦らず専門家にまず相談しよう

プロジェクトの内容に関わらず、なるべく早いタイミングでUXデザインの専門家に相談することが、UXデザインをスムーズに実践するための最善策です。場合によってはUXデザイナーが必要ではなく、UIデザイナーで対応できる話かもしれませんし、そもそもUXデザイナーという外部の専門家にお願いしなくても、チーム内のリソースだけで対応できる話かもしれません。

このような判断をプロジェクトの開始時点で行うことができれば、無駄なコストをかけずに進めることが可能です。UXデザインをどのように開始するのか悩んでいたら、是非お気軽にお問い合わせください。無料でご相談受け付けています。

無料で相談する

Free Download


無料配布

Genki Brothersでは一人でも多くの方にUX/UIデザインの理解を深めていただくために、UX/UIデザインに関してまとめたガイドラインを無料配布しています。これは、Genki Brothersの創業者であり、UX/UIデザイナーでもある私、河村が、「人との繋がり」UXデザインして立ち上げたスタートアップ事業「コネクト」をベースに書き上げたものです。この機会にご興味ありましたら、下記フォームよりお申込みください。自動返信案内にてダウンロードリンクをご案内しております。

    メールアドレス*


    *このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Google プライバシーポリシー利用規約が適用されています。


    gray and black laptop computer on surface

    UX/UIデザインの理解を深める Vol.3

    前回の記事でUXデザインのアプローチを取り上げましたが、引き続き掘り下げていきます。前回はブリーフィングをUXデザイナーが再定義すべきと書きましたが、全てのビジネスのケースで、予算の問題やリソースの問題だったりと、プロジェクトの最初から必ずしもUXデザイナーが確保できるとは限りません。多くの場合、プロジェクトのきっかけは社内や顧客との会話や、日常生活の中から生まれることがほとんどで、そのときに身近にUXデザイナーがいることは滅多にないです。

    そこでUXデザイナーがいなくても、プロジェクトを開始するためにやらなくてはいけないことをここで紹介していきます。

    sticky notes on paper document beside pens and box

    UXデザインを始めるためには、事前に様々な準備が必要です。準備の多くはUXデザイナーがいなくてもできます。

    ブランディングの確認

    UXデザインを実践する上で欠かせないのは、ブランドとの関係性です。あなたのビジネスの印象と、提供する製品やサービスを通してユーザーが受け取る印象の間に大きなギャップがあってしまっては、ブランディングが成り立たないのは当然なことで、ユーザーをエンゲージすることは非常に難しいです。

    Airbnbを例に考えてみましょう。彼らは旅行体験をダイナミックに変えたわけですが、彼らのホームページがただのコーポレートサイトのように堅い、真面目な印象だったとしたらどうでしょうか?実際、Airbnbがブランドリニューアルをする2014年より前までは、彼らのホームページは典型的な旅行予約サイトと印象は変わらず、ロゴも全く違うものでした。しかしリニューアル後はご存知のとおり、Experienceという新しいチャンネルを開設したり、様々なイベントを通して全く新しい価値を伝えることに成功しています。

    Airbnbだけでなく、Appleも非常にわかりやすい例です。もしAppleのブランドイメージがMicrosoftやGoogleに近いものだったとしたら、彼らの製品はどうなっていたでしょう?iPhoneという名前でスマートフォンがリリースされていたでしょうか?

    このようにUXデザインを実践するときにブランドの存在を無視することはできません。これから生まれる新しい企業の製品やサービスをUX Designで実践していくのであれば、ブランドも同時に開発していく必要があります。一方で、すでに存在している企業の中で実践していくのであれば、その企業のブランドを考慮、または製品やサービスをどう売っていくのかを考慮した上で、ブランドとUXの関係性を見極めないといけません。

    ブランドリニューアルする前のAirbnbには、UXの概念は全くと言っていいほど取り込まれていませんでした。

    ブランドガイドラインの存在の有無によってわかれる進め方

    ブランディングを明示しているのがブランドガイドラインですが、このガイドラインがUXデザインを実践するときに存在しているのかどうかが、プロジェクトを進める上で大きな分かれ道になります。

    ブランドガイドラインの詳細の説明はここでは割愛しますが、最低でもブランドバリュー、ブランドミッション、ムードボード(世界観)、この3点はUX Designの実践において欠かせません。とくにブランドバリューというのは、ブランドが提供する製品やサービスの購入と利用を通して消費者が受け取る価値や印象から成り立ってます。例えばIKEAを想像してみましょう。IKEAは8つのキーバリューを提唱していますが、その1つにコスト意識(Cost-consciousness)があります。もしコストを度外視した、しかし最高の、かつて誰も見たことのないUXが得られる家具をIKEAが販売したとしたらどうでしょうか?

    このように製品やサービスの利用で消費者にもたらす価値やイメージとブランドには密接な関係があります。ブランドの概念と製品とサービスの関係性を無視している場合、UXデザインはおろか、ビジネスそのものを持続性もって行うことは不可能です。ブランドガイドラインがある場合、まずブランドバリューがどのような活動や製品を通して提供されるものなのかをしっかり確認した上で、UXデザインのブリーフィングを作成します。もし、ブランドガイドラインがない場合、製品やサービスの利用でどのような価値を提供することがビジネスに繋がるのかをUXデザインの実践を通して明文化していきます。

    ただのエナジードリンクが、なぜここまで様々なUXを展開し世界的企業になれたのでしょうか?なぜオロナミンCではないのか?答えは明白ですよね。

    経営メンバーの関わり方

    ブランディングというと多くの方は、GucciやNikeといったアパレルやスポーツブランド、TOYOTAやJALといった車や飛行機会社など、規模の大きい企業やB2C企業でしか実践できる、または必要があるものだと考えている人が多いです。しかし、これは完全に間違いです。B2BなのかB2Cなのかビジネスの大小関係なく、あなたが関わっている、または仕掛けているビジネスが相手にどういった印象で伝わっていく、そして伝えるべきなのか、この答えを事前に用意していく必要があります。会社のロゴやプレゼン資料を作るときに見せ方は誰もが気になりますよね?予算の確保が難しい規模の小さい会社やB2B企業の多くはブランディングを実践していないため、このような企業でUXデザインを実践すると、ほとんどのケースで失敗します。実際にそういったケースに数多く直面してきました。

    では失敗しないためにはどうするか?ずばり、ブランディングの必要性を製品とサービスの開発において、経営メンバーがどこまで理解しているかどうか次第です。大規模な予算をかけなくてもブランディングを実践することは可能ですし、UXデザインも同様です。大事なことは、UXデザインのプロジェクトには概念として用意されていなければいけないものが数多く存在しているという事実を、経営メンバーがまず認識することです。認識した上で、プロジェクトの進め方をしっかり設計する必要があります。

    焦らず専門家にまず相談しよう

    プロジェクトの内容に関わらず、なるべく早いタイミングでUXデザインの専門家に相談することが、UXデザインをスムーズに実践するための最善策です。場合によってはUXデザイナーが必要ではなく、UIデザイナーで対応できる話かもしれませんし、そもそもUXデザイナーという外部の専門家にお願いしなくても、チーム内のリソースだけで対応できる話かもしれません。

    このような判断をプロジェクトの開始時点で行うことができれば、無駄なコストをかけずに進めることが可能です。UXデザインをどのように開始するのか悩んでいたら、是非お気軽にお問い合わせください。無料でご相談受け付けています。

    無料で相談する

    Free Download


    無料配布

    Genki Brothersでは一人でも多くの方にUX/UIデザインの理解を深めていただくために、UX/UIデザインに関してまとめたガイドラインを無料配布しています。これは、Genki Brothersの創業者であり、UX/UIデザイナーでもある私、河村が、「人との繋がり」UXデザインして立ち上げたスタートアップ事業「コネクト」をベースに書き上げたものです。この機会にご興味ありましたら、下記フォームよりお申込みください。自動返信案内にてダウンロードリンクをご案内しております。

      メールアドレス*


      *このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Google プライバシーポリシー利用規約が適用されています。


      person holding white printer paper

      UX/UIデザインの理解を深める Vol.2

      様々なUXデザインのプロジェクトに関わってきましたが、ほとんどのケースではUsabilityの改善に関する内容ばかりで、UIデザインの実践で解決できる内容ばかりでした。つまり、UXデザインを求めているのに、結果的にUXデザインを行っていないのです。それはなぜか?前節で、UX designの意味に関してまとめていますが、今節ではより詳細にUXデザインのアプローチについてまとめています。

       

      プロジェクトのタイプ

      まず、UX案件のタイプは大きく2つに分けられます。

      1. 新製品やサービスの事業立ち上げ
      2. すでにローンチされている、もしくは開発途中の製品やサービスの改修ならびにアップデート。

      1のケースは何もない真っ白な状態でコンセプトから明確にしていくため、UXデザインを実践する意味がありますが、2のケースは、まさにUsabilityに関することやそれ以外の領域の話です。例えば、「モバイル上の検索をUXの観点で改善したい」や「この機能があまり使われていないから、使ってもらえるように工夫したい」といった内容です。こういった課題解決にUXデザインを利用しようとしたことある方は多いのではないでしょうか?

      モバイルアプリの利便性をUXデザインで改善したいと考えた方は多いのではないでしょうか?

      一番最初に行うべきこと

      組織の中で、UXデザインに関するプロジェクトが始まったら、まずやるべき最初のアプローチは以下の2点です。

      1. 専門家のリソース確保
      2. ブリーフィングの再確認と再定義

      専門家というのは、UXデザイナーだけでなく、事業で提供する製品やサービスの専門家、そして事業者であるビジネスオーナーもです。コスメ製品であれば、商品開発のプロ(化学者)や経営メンバー、車やバイクであれば設計者や技術者、もしかしたらサプライチェーンの人たちもなど、製品やサービスを開発・提供する上で欠かせない専門家たちです。

      こういった専門家たちが一同に集まっている場でブリーフィングの再確認と再定義をすることが非常に重要です。それは、プロジェクトが新規事業の立ち上げなのか、すでに開発された製品やサービスの改修のどちらかに関わらず、まずどのようなUser Experienceを目指すべきなのか、ゴールの存在を関係者全員で理解する必要があるからです。この理解がない状態でプロジェクトを進めてしまうと、それぞれが別々のゴールに向かって進んでしまうことになります。

      UXデザインはとても学術的な分野になるため、製品やサービスの内容に関連のある専門家が集まって議論しなければ、高い効果が期待できません。

      ブリーフィングの再確認と再定義の重要性

      UXプロジェクトの対象の多くは、「多忙なスケジュールを楽に管理できるアプリ」や「モバイルフレンドリーでコンサートのチケットが購入できる専用アプリ」など、使い方や使った印象に限定した範囲での内容が多いです。当然用意されているブリーフィングの多くも、こういった使い方や使われ方に限定した内容になってしまっているため、結果的にユーザビリティに関する実現方法の実践だけで終わってしまうことがほとんどです。

      こういったことを避ける、つまり、UXデザインを効果的に実践するためには、まずブリーフィング自体を専門家であるUXデザイナーが作る必要があります。ビジネス上の課題を整理した上で、UXの視点でブリーフィングを再定義しなければいけないのです。

      例えば「多忙なスケジュールを楽に管理できるアプリ」の場合、「スケジュールをガントチャート式で見やすくする」や「通知の設定が1クリックで設定できる」という方法論よりも、UXデザインの視点で見るならば、スケジュールの管理の仕方自体を変える話から議論しなければいけません。「モバイルフレンドリーでコンサートのチケット購入できるアプリ」の場合も同様です。モバイルで購入させる一番の目的はユーザーにとって便利なサービスを提供したいからですが、便利にすることがビジネスコアバリューの中心ならば、チケットを購入できるチャンネルをモバイルだけでなく、例えば駅のキオスクや郵便局でも受け取れるなど、もっと広範囲に存在してたほうがいいはずです。日本ではコンビニで様々なチケットが購入できますが、まさにこういうことです。

      white and black motorcycle with black background

      UXデザインがどのように実行されるのかは、ブリーフィングの内容次第で大きくかわります。例えばバイクは、どのような体験を生み出したいのかで、バイク自体のデザインが変わります。

      ユーザー体験(User Experience)をデザインするというのは、目に見えない”モノ”を形成していく作業です。つまり脳の中で描かれている概念やイメージを明示していく作業です。しかし、明示するだけではなく、製品やサービスの提供によってどのような新しい価値をユーザーが受け取り、結果としてユーザーの製品やサービス利用がどのように変わったのか、成果を見る必要があります。

      一方でUIデザインというのは、モバイルアプリのインターフェイスにしろ、TVのリモコンのボタンにしろ、ビジュアルとして視認できる”モノ”です。つまり、成果としてそれが良いのか悪いのか判断しやすいわけですが、それがユーザー体験にどう結びついているのかは、全く別の話です。

      焦らず専門家にまず相談しよう

      プロジェクトの内容に関わらず、なるべく早いタイミングでUXデザインの専門家に相談することが、UXデザインをスムーズに実践するための最善策です。場合によってはUXデザイナーが必要ではなく、UIデザイナーで対応できる話かもしれませんし、そもそもUXデザイナーという外部の専門家にお願いしなくても、チーム内のリソースだけで対応できる話かもしれません。

      このような判断をプロジェクトの開始時点で行うことができれば、無駄なコストをかけずに進めることが可能です。UXデザインをどのように開始するのか悩んでいたら、是非お気軽にお問い合わせください。無料でご相談受け付けています。

      無料で相談する

      Free Download


      無料配布

      Genki Brothersでは一人でも多くの方にUX/UIデザインの理解を深めていただくために、UX/UIデザインに関してまとめたガイドラインを無料配布しています。これは、Genki Brothersの創業者であり、UX/UIデザイナーでもある私、河村が、「人との繋がり」UXデザインして立ち上げたスタートアップ事業「コネクト」をベースに書き上げたものです。この機会にご興味ありましたら、下記フォームよりお申込みください。自動返信案内にてダウンロードリンクをご案内しております。

        メールアドレス*


        *このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Google プライバシーポリシー利用規約が適用されています。


        Lego city toy on table

        UX/UIデザインの理解を深める Vol.1

        UX ≠ Usability


        UXはユーザビリティではない

        ここ数年何かにつけてUser Experience、UX、UX Designと国もメディアも関係なく世界中の色々なところで言われてますが、本当に意味を理解して解説しているメディアやライター、人材を派遣しているリクルーターは多くありません。その原因の一部には、SaaSモデルのようなソフトウェアのサービスが劇的に増えた背景、また人材採用におけるプロセスの影響があります。

        正直なんでもかんでも「UX(User Experience)」ということ自体、目的が手段化してしまっていて、本末転倒になっています。

         

        1. UXとは誰が思いついたのか?

        まず「User Experience」という言葉は、UserとExperienceを組み合わせた造語ですが、誰が思いついた言葉なのでしょうか?仕事柄多くのUX デザイナー、UI デザイナーに世界中で会ってきましたが、誰が思いついた言葉なのか質問しても答えられない人が多いです。人事にプロであるリクルーターも同様です。

        ですが、コンピューターサイエンスやプロダクトデザイン業界など、タンジブルなものがありきの業界の人達は知ってる人が多いです。それは、UXという言葉がこういう人達から生まれてるからです。

        メディアでも賛否両論ありますが、自分はBill BuxtonがUXという単語を多く使い始めと見ています。

        一般に広めたのはこの人、Don Normanの功績が間違いなく大きいです。ですが、この二人の存在をUX デザイナー、UI デザイナーを名乗っている人でさえ、知らない人が多いという事実があります。非常に残念なことで、信号機の色の意味がわからないのに運転しているようなものです。

         

        2. ソフトウエアだけの商品・サービスが圧倒的に増えた。

        Bill Buxtonの背景のように、元々はScience & Technology分野から使われ始めた言葉です。以前は今ほどInstagramやFacebookといったWebサイトのサービスを含むソフトウエアの数が多くなく、UXという言葉が限られた業界の中だけで使われてました。ですが、インターネット、iPhoneをきっかけに広まったスマートフォンの影響で、タンジブルなものを必要としないソフトウエアだけの商品・サービスがスタートアップの影響もあり毎年増え続けています。UXという言葉が、こういったタンジブルなものでないものにも適用され始め、日常的にWebに触れている現在において、ソフトウエアを軸にUXを考えている人が増えてきています。

        ですが、ソフトウエアのUser Experience、例えばオンラインショッピングで1クリックでも少なく早く会計に進ませたい、Webサイトをもっと読みやすくしたいなど、こういったことをUX デザインで解決してと自分も仕事を通して言われたことが多々ありますが、これらはすべてユーザビリティのことであって、UI デザインで解決することです。

        UXという視点でショッピングを考えた場合、例えば会計に進ませ、すぐにでも買わせたいのであれば、

        Amazonが売り出したDash Buttonsは画期的に買い物自体の体験値を変えました。

        こんな風にショッピング自体の買い方を変えることをデザインすべきです。Instagramは、人が写真を撮る体験(UX)、意義をソフトウエアでもって変えてしまったカメラ系アプリの一つで、こういった事実がUXという言葉の定義を変化させていて、UXの本質をわかっていない人が増えている理由の1つだと考えています。UXを考える上でUI デザインは非常に重要な要素です。ですが、同じものではないです。

         

        3. Designの領域、意義、背景の変化

        ここ10-20年間だけ見ても、様々な領域でDesignに対して求められていることが変わってきています。Designというとスケッチして絵を描いたり、洋服のデザインをしたり、何かビジュアライズすることを指すイメージが強いと思いますが、

        Realization of a concept or idea into a configuration, drawing, model, mould, pattern, plan or specification (on which the actual or commercial production of an item is based) and which helps achieve the item’s designated objective(s).

        Read more: http://www.businessdictionary.com/definition/design.html

        ここに定義されているように、描くといった行為だけでなく、目的、システム、様々なインタラクションを構築するための行為、計画、設計全体を指します。デザインと生産の関係=計画と実行の関係ですね。

        またDesign Thinkingという言葉が数年前から頻繁に使われ始め、ハーバード大学などのビジネスコースでもDesign Thinking Programが取り入れられてます。このようにDesignが抽象的なものにまで適用され始め、かつ、Designの作業現場では様々なツールが生まれ使われ、そして毎日新しいDesignが生まれています。

        グローバル企業の経営陣の中ではもはや定番となっているデザイン思考。

        2005年、自分がこのデジタル業界に入った時は、誰かが作ったテンプレートを買って利用してWebサイトをDesignするなんてことはほとんどなかったです。情報共有できるNoteや今では当たり前のソーシャルメディアのようなプラットフォームも少なかったですし、昔と比べ現在では自由に簡単に情報にアクセスでき、Designが実行しやすい環境です。このように様々なツールや概念が多様化されている背景が、UX、UX Designという言葉の重要性を押し上げていつつ、捉える人の背景によって意味が非常に異なるものになってしまっています。

         

        冷静に置かれた状況を客観視してみる。

        上記のことを踏まえて改めてUXデザインを考えてみてください。必ずしも全てのケースにUXデザインを利用する必要はないはずです。UXデザインとは本来とてもアカデミックなものであるべきで、非常に多くのリサーチ、検証を繰り返します。Bill Buxtonが映像の中で説明している通り、ハードウェアの利用体験を変えたらどうなるか?今までにない体験値を作り出していくのが、UXデザインの本質でもあり、醍醐味なはずです。

        例えば冷蔵庫や電子レンジのような生活家電においてUXデザインはどのくらい重要でしょうか?冷蔵庫はそもそも食料品を保管しておくためのもので、冷蔵庫がIoT化する必要はありますか?それよりも、食料品をより効果的に保管できたり、毎日の食生活の改善につながるような冷蔵庫のほうが冷蔵庫本来の目的を維持していると思います。それは洗濯機も同じで、IoT化され外出先から洗剤が投入できるなど高機能になっている商品がありますが、洗濯をする体験値は何も変わりません。

        このように、直面している課題を冷静に、かつしっかりと目的を手段と捉えずに商品やサービスの価値を高める方法をどう実現できるか考えることがUXデザインの始まりです。

        焦らず専門家にまず相談しよう

        プロジェクトの内容に関わらず、なるべく早いタイミングでUXデザインの専門家に相談することが、UXデザインをスムーズに実践するための最善策です。場合によってはUXデザイナーが必要ではなく、UIデザイナーで対応できる話かもしれませんし、そもそもUXデザイナーという外部の専門家にお願いしなくても、チーム内のリソースだけで対応できる話かもしれません。

        このような判断をプロジェクトの開始時点で行うことができれば、無駄なコストをかけずに進めることが可能です。UXデザインをどのように開始するのか悩んでいたら、是非お気軽にお問い合わせください。無料でご相談受け付けています。

        無料で相談する

        Free Download


        無料配布

        Genki Brothersでは一人でも多くの方にUX/UIデザインの理解を深めていただくために、UX/UIデザインに関してまとめたガイドラインを無料配布しています。これは、Genki Brothersの創業者であり、UX/UIデザイナーでもある私、河村が、「人との繋がり」UXデザインして立ち上げたスタートアップ事業「コネクト」をベースに書き上げたものです。この機会にご興味ありましたら、下記フォームよりお申込みください。自動返信案内にてダウンロードリンクをご案内しております。

          メールアドレス*


          *このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Google プライバシーポリシー利用規約が適用されています。